ヘアースタイリングのプロ-005(毛量・毛色・毛質)
かつら製造では、自然観を守るために、
毛量・毛色・毛質を場所ごとに設定します。
具体的には、頭頂部近辺が比較的薄毛状態であるので、
毛髪密集度合いを場所ごとに分けます。
場所の区分は、頭頂部/前部/後部/左右の側面の5分割です。
この区切り線は、頭部形状計測した3次元上に描画します。
人によりスタイルが異なるので、一人ひとり個別に設定します。
場所ごとに、毛髪密集度合いを変えられますが、
隣接する部分に不自然さが出ない様に、
一定の設定ルールが決められています。
また、それとは別に、白髪の配合割合も
場所ごとに設定できます。
更に、詳細な配慮として
生え際にある細く短い毛髪も再現しています。
これまでの長い年月と莫大な投資により、
かつらとはわからない自然さを生み出すノウハウが
膨大な資材と共に用意されています。
したがって、薄毛を気にするのであれば、
大手のメーカーに相談することが、
解決の早道です。
写真は、頭部形状計測データから形状復元した型に、
デザインを描画しているところです。
このデザイン通りにかつらのスキンネットや
毛髪の植毛がなされます。
私のブログに、大手メーカーの無料相談リンクを貼っておきます。
https://tashiro0630.xsrv.jp/
男性と女性では別になっています。
無料で秘密厳守で、最高の技術アドバイスを受けられます。
ヘアースタイリングのプロ-001(ヘアーカット) しばらく多忙だったので投稿が途切れていました。 「お金をかけない視力回復方法の電子BOOK」を作ってました。 いずれこちらでも公開します。 今回は、頭部形状計測復元システム作成上で起きた事象から ヘアースタイリングのプロが如何に威力を発揮しているかの お話になります。 かつら素材の人毛を購入してきてからは、1本づつ選別します。 白髪交じりの毛髪は品質に劣勢があるとの考えからです。 とある工場では、専門の選別者を30名ほど抱えています。 毎日、1本づつガラス板の上で選別します。 この毛髪を選別してからまた束に戻す技術は神業です。 私としてはこの避けられた白髪交じり(グレイヘアー)の 有効活用を考えて、店舗でのカット練習用かつら (トレーニングツーペ)に活用できないかと開発要員と 相談しました。 優秀な開発要員は、直ぐにグレイヘアーと通常ヘアーの 比較できるかつらを製造してくれました。 人毛はすべて表面処理着色されていますので、 どれがグレイヘアー使用かは見分けがつきません。 私にも全く見分けがつきませんでした。 そもそもトレーニングツーペとは何か? オーダーメイドかつらは、お客様に合わせたスタイリングに するために、装着時に必ず毛髪カットします。 お客様が納得行くようなスタイルを作ります。 ところが、カットし過ぎの問題が有ります。 カットし過ぎたかつらの毛髪は伸びてきません。 カットし過ぎたらアウトです。 こうした問題が起きない様に、事前にトレーニングします。 カットの技術的な指導を実際にかつらをカットして教授します。 この技術指導を実施するプロ中のプロに、 グレイヘアー使用かつらを黙って渡したら 一発で見破られて練習用に使う事を拒否されました。 見た目は誰にも分かりませんが、ハサミの感触が全然違うとの事。 こんな感触違い品ではトレーニングにならないとの事。 全く持って恐れ入りました。 ハサミの感触は数値に出来ない職人技の世界です。 しかし、そこが重要なのです。 大切なプロのこだわりの世界が一部垣間見れました。 このプロ集団には、その後も多方面で非常に助けられました。 かつらを単に製造するだけならば製造原価が低いので ぼろ儲けをしているように見られます。 しかし、お客様のスタ
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