ヘアースタイリングのプロ-003(つむじと分け目)
かつらは、生地ネット目に毛髪を結わえ付けて作ります。
この結わえ方には様々な方法が有ります。
もちろん植毛針は特別製のものを使用します。
但し、繊維に毛髪を結わえ付けるのですから、
必ず結び目が出来ます。
この「結び目」が結構目立ちます。
特に、つむじや分け目の髪が倒されるところは
地肌が露呈し髪の根元が晒されます。
かつらだと根元に「結び目」が見えてしまいます。
これが目立たないように様々な対応がされています。
更に、つむじや分け目では、毛髪を方向性付けて
植毛しています。
つむじの回転方向なども人それぞれなので、
個人に有った形を再現しています。
そんなわけで、つむじや分け目は多くの事例を
注意深く見てきました。
最近気が付いたのですが、薄毛でもなんでもないのに
つむじや分け目、生え際の写真を提示して
「これは薄毛やハゲでは無いか?」
と気ににする人たちが多い事です。
恐らくは周囲の人たちが悪ふざけで
「ハゲ」だと言って、からかったのでしょうが、
言われた本人は心底傷ついていると思います。
そうした動きが、育毛などの商品販売を後押ししています。
高額商品であれば高機能では無いかと考えて
大枚はたいた購入機運を高めています。
確かに経済活発化に貢献しますが、
他人の心無い言動に惑わされる事なく
自信をもって生きて行って欲しいです。
私のように、本当に禿げてしまっても、
増毛技術で若く再現できるのですから。
ヘアースタイリングのプロ-001(ヘアーカット) しばらく多忙だったので投稿が途切れていました。 「お金をかけない視力回復方法の電子BOOK」を作ってました。 いずれこちらでも公開します。 今回は、頭部形状計測復元システム作成上で起きた事象から ヘアースタイリングのプロが如何に威力を発揮しているかの お話になります。 かつら素材の人毛を購入してきてからは、1本づつ選別します。 白髪交じりの毛髪は品質に劣勢があるとの考えからです。 とある工場では、専門の選別者を30名ほど抱えています。 毎日、1本づつガラス板の上で選別します。 この毛髪を選別してからまた束に戻す技術は神業です。 私としてはこの避けられた白髪交じり(グレイヘアー)の 有効活用を考えて、店舗でのカット練習用かつら (トレーニングツーペ)に活用できないかと開発要員と 相談しました。 優秀な開発要員は、直ぐにグレイヘアーと通常ヘアーの 比較できるかつらを製造してくれました。 人毛はすべて表面処理着色されていますので、 どれがグレイヘアー使用かは見分けがつきません。 私にも全く見分けがつきませんでした。 そもそもトレーニングツーペとは何か? オーダーメイドかつらは、お客様に合わせたスタイリングに するために、装着時に必ず毛髪カットします。 お客様が納得行くようなスタイルを作ります。 ところが、カットし過ぎの問題が有ります。 カットし過ぎたかつらの毛髪は伸びてきません。 カットし過ぎたらアウトです。 こうした問題が起きない様に、事前にトレーニングします。 カットの技術的な指導を実際にかつらをカットして教授します。 この技術指導を実施するプロ中のプロに、 グレイヘアー使用かつらを黙って渡したら 一発で見破られて練習用に使う事を拒否されました。 見た目は誰にも分かりませんが、ハサミの感触が全然違うとの事。 こんな感触違い品ではトレーニングにならないとの事。 全く持って恐れ入りました。 ハサミの感触は数値に出来ない職人技の世界です。 しかし、そこが重要なのです。 大切なプロのこだわりの世界が一部垣間見れました。 このプロ集団には、その後も多方面で非常に助けられました。 かつらを単に製造するだけならば製造原価が低いので ぼろ儲けをしているように見られます。 しかし、お客様のスタ
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